田舎でアレルギーを緩和する

意外と知らないアレルギーの秘密

アレルギーについて、もっとよく知ろう!

意外と知らないアレルギーの秘密

アレルギーに優しい田舎

都会に住むより田舎に住んだ方がアレルギーになりにくい。そんな事を聞いたことはありませんか?アメリカ全土で調査を行ったところ、田舎に住む子供より都会に住んでいる子供の方がアレルギー体質の子供が多いという結果が判明しました。

アレルギーに優しい田舎

都会と田舎の発症の差

では実際にどのくらいの割合でアレルギーを発症しているのでしょう。都会に住んでいる子供のアレルギー率は9.8%と約1割の子供が何らかのアレルギーを持っていますが、田舎に住んでいる子供の場合は、6.2%と低くなっています。またカニやエビなどの甲殻類のアレルギーを比べてみると都会の子が2.4%田舎の子が0.8%となり、ピーナッツアレルギーは都会の子が2.8%田舎の子が1.2%という結果が出ました。
同じような調査を行ったグプタ博士は「人口密度が高い事と子供の食物アレルギーの割合が多いこととは密接な関係がある事が分かった」と言っています。さらに「このことから見て環境が食物アレルギーの発症に強い影響をもたらしている」と語っています。

田舎は優しい環境

アメリカでは、都会に住んでいる子供の方がアレルギーを持っている結果が出ましたが、日本では都会と田舎のアレルギーの関係はどのようになっているのでしょう。
たとえば、喘息や鼻炎などといった呼吸器系や粘膜系は田舎暮らしの方が症状が出ないと言われています。たとえアレルギーを持っていないとしても空気が汚いというのが問題で、子供だけでなく大人も呼吸器系にダメージを受けてしまいます。喘息やアレルギー性鼻炎は工場地帯や交通量の多い場所に住んでいる人の方が発症率が高いと言われています。また、ディーゼル社の排気ガスには微粒子(DEP)が含まれているため、IgE抗体の生産を増強してしまいます。アレルギー体質はIgE抗体が高い程発症しやすいため、排気ガスが多いところの方がアレルギーになりやすいといえます。

生活習慣とストレスの問題

アレルギーになりやすいのは空気汚染だけではありません。都会と田舎を比べてみると生活習慣が違うのではないでしょうか。
たとえば食べ物ですが、都会に住んでいる人は、お惣菜や加工食品を食べる割合が多いのに比べ、田舎では鮮度の高い食材を地産地消で食べていることが多いのです。食生活というものはその人の体質まで変えてしまうものです。食の欧米化がアレルギーの原因になっていると言っても過言ではありません。また、都会で暮らしている人はストレスを抱えている人が多いのも事実です。ストレスは自律神経を乱すだけでなく、ホルモンバランスや免疫系も乱してしまうのです。